水疱瘡の原因と症状
乳幼児から子供が良くかかる水疱瘡は、水痘帯状疱疹ウイルスの感染が原因で発症します。感染力が、非常に強く兄弟がかかったら、まず感染します。
初めは、直径1~3ミリくらいの虫刺されのような発疹が、頭や顔に出てきて半日から2日くらいかけて全身のあらゆる所に、どんどん広がっていきます。
熱は出る子と出ない子?がいるようですが発熱したとしても、38度くらいが多いようですが、それよりも高い熱が続く子もいます。
発疹も、強い痒みを伴う!のが水疱瘡(みずぼうそう)の特徴です。
数時間から半日くらいで、虫刺されのような発疹が、しだいに透明の水をもつ水ぶくれ(水泡)になるので、割とすぐ判断できます。
水泡の中に水は、1日から2日で白く濁ったような感じになり、4日から5日くらい経過すると、破れて黒いカサブタになるのも特徴のひとつです。
本当にきりがないほど、次から次へ発疹が全身に広がっていくので、ピーク時酷には赤い発疹や、水泡、黒いカサブタが全部いっしょに見られます。
発疹が出来て、カサブタも取れて、すっかり綺麗になるまでは、1~2週間くらいかかります。
水疱瘡(みずぼうそう)にかかるのは、一生のうち1回だけですが、実はこの感染源である水痘帯状疱疹ウイルスは、一度感染すると生涯に渡り体の中で、息をひそめる事になります。
そして、大人になって体調を崩した時などに、帯状疱疹という形で現れる事もあります。
★下記は、家の子供が、水疱瘡にかかった時の経過です。(参考までに)
1月7日(金)
子供が幼稚園から帰ってきて、おへそ周りが痒い?というので、見てみると3ヶ所ほど赤くなっていました。
そのうちの1ヶ所は、水泡になっていたので、ひょっとして【水疱瘡?】それとも【トビヒ?】どちらか分からなかったので、皮膚科へ連れて行きました。
患部をめん棒で、こすり人に感染する菌かどうか?の検査をされましたが、陰性でした。
私は、水疱瘡?ではないのか?と聞いたのですが、もう少し症状がでてこないと判定できない!と言われ、少し納得できませんでしたが、取りあえずその日は軟膏みたいなのを処方され帰りました。
1月8日(土)
夕方頃から、熱が出てきたので、この時やっぱり水疱瘡だと思いました。しかし、土曜日なので休日診療所に行き、そこで水疱瘡と診断されて、やっぱり(汗)・・・と思いました。
水疱瘡の飲み薬と、塗り薬を2日分もらいました。
塗り薬は、カチリという名前でこれは、まるで小麦粉を練ったようなクリームで患部に塗るというよりは、患部に乗せるといった感じです。
この塗り薬は、乾くと皮膜のような役割をし、水疱瘡は水泡がつぶれた汁で広がるので、このクリームで発疹の広がりを防ぐようです。
1月9日(日)
しきりに、体を痒がり不機嫌になりつつありました。熱もまだあります。
発疹も、昨日よりさらに増えました。白い塗り薬を塗っているので、新たな発疹はすぐ分かります。
定期的に、発疹の広がりを観察していましたが、もう塗っても塗っても、また増えてる?といった感じです。
ひとつやっかいだと思ったのは、デリケート部分(陰部)まで、発疹がかなり広がりだして、病院に電話し、デリケート部分の発疹は、同じように薬を塗って良いのか?訪ねました。
そしたら、このカチリという薬じたい、それほど強い薬ではないので、安心して塗って下さい!と言われたので安心しました。
それと、耳の後ろのリンパが両方腫れていたので、一緒に聞いたのですが、これも水疱瘡の所見の一つで、リンパはダムのような役目をするらしく、炎症が起きた時はリンパが腫れるんだそうです。
リンパ節を押さえると、痛む場合もあるかもしれませんが、急性の炎症である証拠です。この痛みも、だんだん軽減してきますので心配はいりません。
ウィルスや細菌などが、全身に回らないようにリンパ節でブロックするので、腫れてしまうわけです。このリンパ節の腫れがひくのに、数ヶ月以上かかる事もあるらしいです。
1月10日(月)
熱もまだあり、発疹がさらに全身に広がり、頭の中とかにもできてきました。
いつまで発疹が増えるんだろう?と思いましたが、このころから一番初めにできた発疹が、だんだん黒ずんできて順番に治りだしてきました。
1月11日(火)
相変わらず、次々と発疹が増えてほぼ全身クリームだらけでした。でも、夕方くらいになると、ようやく熱が下がりました。
1月12日(水)
昨夜から、熱が下がりようやく峠を越えた!といった感じで、今日は昨日まで増え続けた発疹も、不思議とピタリと止まりました。本当に、ほっとしました。
あれから3~4日後には、水泡も完全になくなりました。発疹跡はまだまだ沢山ありますが、だんだん発疹も黒ずんできて、一番初めにできた発疹は、もうカサブタになり取れてきました。
このような経過をたどり、無事完治しました。みずぼうそうの跡なんですが、半年もすれば全く分からないくらいにまで綺麗になくなります。
子供のみずぼうそうで、重症化するケースは、あまりないようですが、大人の水疱瘡は子供とは違い、重症化しやすい傾向があり、肺炎や肝炎、脳炎を起こす場合もあるようです。
幼児期に、水疱瘡をやらずに大人になった方は、事前の予防接種を任意で受ける事をお勧めします。
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